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会員権を売却するには?
ゴルフ会員権を売却するには、ゴルフ場に売却を依頼する、知人等に売却する、ゴルフ会員権業者に売却を依頼する、の概ね三つの方法があります。
まだ現在のようにゴルフ会員権市場が整備されていなかった時代は、売却も購入もゴルフ場に依頼することが一般的でした。会員権を売却したい場合はゴルフ場に声をかけ、購入希望者がいたら、もしくは依頼があったらゴルフ場が両者を引き合わせ、売買金額を話し合い、取引を行いました。一般的には売買手数料がかからないので割安な感じがありますが、煩雑な書類作成は自身でやらなければならず、ゴルフ場に何度も出向いたり、金額交渉を相手と直接しなければなりません。加えて、ゴルフ場は依頼に基づいて売り手と買い手を引き合わせるだけですので、何かのトラブル(特に金銭面)が発生しても関知しない場合が多かったようです。この方法は現在も一部残っており、また意図的にこの方法でのみ売買を認めているゴルフ場もあります。なお、この方法は売却と購入共に希望金額をゴルフ場が把握するということでもあります。昔のように、金銭面について関与しないのであれば何ら問題はありませんが、ごく一部のゴルフ場では、ゴルフ場が両者の仲立ちをすることで会員権の相場金額を(下がらないように)コントロールしている場合もあるようです。
知人等に個人間で売却する場合も、ゴルフ場に依頼する場合と同様に煩雑な処理を自身でやらなければならない点や、不慣れであるがゆえのトラブル発生の可能性が考えられます。加えて税金面での処理をしようとする場合、個人間取引では馴れ合いで金銭授受を確実にやっていなかったり、売買を証明する書類が未発行もしくは要件に不備があったりで、処理ができない場合もあります。個人間の売買はお勧めできません。
ゴルフ会員権を売却する場合は、ゴルフ会員権業者に依頼するのが一般的となっています。購入希望者との金額交渉、書類手配や作成は会員権業者が行い、取引も自身の指定場所でできるなど手間や時間を大幅に節約することができます。また、ゴルフ会員権は次の入会者(買い手)が決まっていないと売買できないため仲介のようなイメージがありますが、実際の取引はゴルフ会員権を会員権業者に売却したかたちになります。これは買い手の事由によるトラプルにまき込まれる心配が無く、万一何らかの問題が発生しても売却した業者にその責任を追求することができるため、実のところ法的整備があまり成されていないゴルフ会員権売買には都合が良く、お客様の保護にも役立っています。
会員権業者にゴルフ会員権を売却する場合の手順
会員権業者にゴルフ会員権を売却する場合、その手順はほとんど同じですが細かい部分は業者によって異なる場合があります。つぎに弊社が取扱う場合の手順を示しますので、ゴルフ会員権売却の参考にしてください。
1.電話やメールもしくは直接、ゴルフ会員権を売却したい旨を業者に伝えます。似たような名称のゴルフ場もありますので、正しいゴルフ場名と、会員種別、売却希望金額ならびに自身の連絡先も伝えます。また会員権証券を紛失しているとか名義人が亡くなっているなど、特別な事情がある場合も予め話しておきます。
売買取引が具体的に決まる前、つまり業者に売却依頼のみしている時点で、注文書や不動産にあるような媒介依頼書、もしくはそれに類似した書類の差入れを求められる場合がありますが、それが他業者への依頼や希望金額の変更等を拒む内容の場合は注意が必要です。弊社では売買取引をすることが具体的に決まった時点でその証しとして売買契約書を交わしますが、それ以前は売却行為そのものを含め、希望金額の変更や他業者への並行した依頼等、何ら業者がお客様を拘束することはできないと考えています。
2.業者から売却金額の連絡があります。会員権市場の状況や売却依頼したゴルフ会員権の取引状況等についても説明があるので、売却金額の検討の参考にしてください。提示された金額が不服の場合は、はっきりと業者にその旨を伝えます。業者側は購入希望者と価格交渉したり新たな購入希望者を探すなどし、再び売却金額の連絡をします。自身が納得できる金額になるまで、これを繰り返します。
早いときは依頼した当日に売却を決めることができますが、1年以上かかるケースもあります。大事なのは自身の考えです。
この時点で、業者は価格交渉や広告出稿など売却に関する営業活動を行いますが、実際に売買取引を行う前に何らかの費用を請求することは基本的にありません。また、会員権証券などを事前にお預かりすることもありません。万一そのような請求等があった場合は、慎重に対処されることをお勧めします。
3.業者から提示された金額を検討し売却を決断した場合は、業者にその旨を伝えます。業者からは売却金額とは別の、売買手数料(売買金額が250万円以上の場合は金額の2%、250万円以下の場合は一律5万円)、未納金や年会費精算金額、売却に必要な書類等も伝えられます。この時点で、お客様と業者の間で売買契約書を結びます。
契約締結後は金額の変更や売買のキャンセルはできないので、内容をよく確認のうえ契約書に署名、捺印してください。
4.業者に取引場所、日時を指定し、印鑑証明書などの必要書類を準備します。取引当日に書類作成、引渡しのうえ売却代金を受領して終了です。
基本的に、売却代金は会員権証券や書類一式と引き換えにその場でお渡しします。銀行振込の場合は、お客様が入金を確認するまで書類を持ち帰りません。売却代金の支払いを事後とするような申し入れがある場合は、慎重に対処されることをお勧めします。
ゴルフ会員権の売却は、信頼できるゴルフ会員権業者に依頼するのが確実で安心です。
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