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ゴルフ会員権とは何ですか？
ゴルフ会員権とは、会員としてゴルフ場を優先的に利用できる権利のことです。これを優先的利用権などと呼びますが、具体的には、プレー料金がビジター（非会員）より割安（1〜3万円が数百円もしくは無料）になる、プレーの予約が取りやすい（優先枠の設定や土日祝日は会員だけがプレー可能など）、ゴルフ場の競技会に参加できる、ゴルフ場の付随施設（練習場や宿泊施設等）の優先的利用や割引きが受けられる、、などがあげられます。
ゴルフ会員権は文字通り権利です。よって、会員権の売買とは権利を売買することになります。会員に対してゴルフ場から会員権証券が発行されますが、権利の売買ですのでこの証券だけを授受するだけでは権利移転は不可能です。会員権証券は立派な体裁をしているため、これさえ持っていれば会員になれると思われている方も多いのですが、一部ゴルフ場では会員権証券が無くても売買（権利移転）できる場合もあるくらいです。売買時には会員権証券をはじめ多くの書類の作成、受渡しを行い、所定の手続きを踏むことではじめて権利移転が完了します。この所定の手続きとは、ゴルフ場毎に異なる入会条件を満たし、面接等の規定の入会手続きを経て、入会承認を得た後に決められた入会費用をゴルフ場に支払う、というもので、簡単な手続きではありません。いわゆる会員権売買とは、一般の物品売買とは異なり、目に見えないものを売買するということですので、専門的な知識が必要になりますし、僅かなミスが大きな損害につながる場合もあります。実のところゴルフ会員権業者が存在するのも、このような理由によるところが大きいのです。
実際のゴルフ会員権売買では、ゴルフ場の優先的利用権以外に別の権利も授受されています。ゴルフ場の会員制度つまり運営方法によってそれは異なりますが、例えば、日本国内で大半を占める預託金制のゴルフ場の会員権の場合は、預託金返還請求権という権利を授受しています。通常、この請求権は前述の優先的利用権とセット（切り離せるという見解もあります）となっており、売買時はこの権利のセットを売買しています。会員制度や付随する権利等については、別項の会員制度の項を参照してください。
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