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新会計基準に基づいた会員権の時価評価(00/11/27)

新しい会計基準である時価会計を適用し、所有しているゴルフ会員権の評価損を計上する企業が増えてきました。この新しい会計処理は、所有している会員権の相場が著しく下落している場合は時価評価により評価損の計上や、貸倒引当金として処理することを求めているものです。その評価方法については、日刊紙やゴルフ会員権取引業協同組合発行の相場表を参考にするよう紹介していますが、ゴルフ会員権業者の中にはこの流れをビジネスとして捉え、有料でゴルフ場の諸評価を含む相場の証明書を発行するところも出てきたようです。大手企業に対してはこの時価会計が来年3月より義務化されますが、該当する企業の中には評価損を計上してまでゴルフ会員権を所有することを望まず、市場へ売却する方向で動いている企業もあるようで、リストラ策の一環として新聞等で大きく報道されたものもありました。そのため、市場に多くの法人所有の会員権が流れこみ来年3月までは相場の上昇は見込めない、との声も聞かれます。引き続き相場は下降しているものの最近はその動きは鈍くなってきたような感じがありますが、相場を押し下げようとする諸々の事柄が払拭されたわけではありません。