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ゴルフ会員権相場の昨年の動きとこれから(02/01/07)

ゴルフ会員権相場にとって、昨年はこれまで以上に大きく値を下げた1年でした。関東圏にあるゴルフ場の名義書替可能な正会員権の単純平均は、年初が2,543,626円だったものが年末には1,785,843円と、約30％も下落しました。相場の動きについては上昇局面と呼べるような動きはほとんど無く、特に6月以降は下げ幅が大きくなり、それこそ急坂を転げ落ちるような感がありました。年が明けた今、残念ながらゴルフ業界を取り巻く環境が大きく改善されるような気配は見当たりません。そのような状況ではありますが、昨年末から相場の動きに僅かな変化が見て取れます。相場が1000万円を越えるような、一般的に優良ゴルフ場と評価されている会員権については、売却希望件数が減るとともに購入希望件数が増え、買い一色の状況になりつつあります。また1000万円以下であってもそのような動きを見せ始める会員権が増えており、引続き下げ続けている会員権とは対称的です。これまで会員権相場は全体が揃って動く場合が多かったのですが、ゴルフ場が個別に評価され、その結果が相場に反映されるようになってきたのかもしれません。社会全体の、物の本質を見極め正しく評価しようとする流れに同調した動きとも考えられます。

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