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埼玉ＧＣが預託金返還を開始 (02/12/24)

埼玉ゴルフクラブ（埼玉県）は、預託金の返還に応じる旨を会員に対して通知しました。これまで同クラブでは、会員権相場の下落により正会員権の相場が預託金の最低額である400万円を下回ってしまったための処置として、平成10年に理事会ならびに会社取締役会で預託金償還期限を10年間延長し、平成20年までとしていました。その後も相場は下げ続け200万円以下となってしまい、預託金返還を求めてクラブに対して訴訟を起こす会員も出ていたようです。裁判でクラブ側は理事会決議の有効性を主張してきましたが、最近の判例では理事会決議は無効との判断が示されていることもあり、今回の預託金返還を決めた模様です。返還方法は、預託金額のうち400万円までは一括返済し、それを超える部分については数年間で分割返済されます。分割返済中は会員資格が無いため年会費は徴収されず、また年間で12枚程度の利用券が発行されます。今回の通知後、約1週間で100名前後の返還申し込みがあったようです。同クラブは安定した入場者数にも支えられて黒字経営を続けており、また、親会社である一部上場企業の渋沢倉庫からも支援を受けています。今回の預託金返還は、ゴルフ場の評価をより一層高める結果となりそうです。

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