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ノースハンプトンGCが民事再生開始申立て (07/11/26)
ノースハンプトンゴルフ倶楽部(秋田県)が東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てました。負債総額は約40億円で、その内約39億円が会員の預託金です。同倶楽部は、医薬品販売会社が設立したゴルフ場開発会社が平成7年に開場させました。しかしその後、開発会社が経営不振に陥ったことから現経営会社がゴルフ場を譲り受け、合わせて会員の預託金も引継ぎ、営業を続けていました。高級会員制をコンセプトとして、募集は預託金額1700万円(総額は2000万円)という立地等から考えるとかなりの高額募集を行っています。預託金の償還期限が到来した際には、期限の延長や会員権分割などで対処しましたが、一部の会員は承諾せず訴訟問題にまで進んでいた模様です。また、年々入場者数が減少し、資金繰りが悪化していたことも今回の申し立てに至った原因と考えられます。今後は会員のプレー権維持を優先に、自主再建を目指すようです。高額募集に起因した預託金償還問題はゴルフ場の経営破たんを招く主因ですが、加えて、首都圏では改善されてきた入場者数減少が地方では未だ深刻な問題であり続けていることを、今回の事例は示していると思います。地方経済の低迷は、ゴルフ場経営にも大きく影響しています。
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